ゴルフを始めたいけどちょっと不安
という友人に「どうして?」と聞くと、良くあるのが「お金がかかるんでしょ?」と「ルールやマナーが分からない」という返ってくる答え。
確かにお金はかかりますが、プレー料金は平日であれば5,000円~7,000円程度、土日でもこういったプランを使えば結構安上がりで済みます。
問題なのがプレー中のルールやマナーです。
ゴルフ関係のサイトなどを見てみても意外と初心者向けのルールやマナーって書いていないんですよね。
ということで「これだけ知っておけばOK」なルール・マナーを、ゴルフ場についてから帰るまでの時系列別にまとめていきます。
ゴルフ場到着からプレー開始まで
今回は比較的平均的なプランとして「午前9時スタート・昼食付き」プランを参考に記載していきます。
ほかにも日が昇ると同時にスタートするアーリーバードや、9ホールだけプレーするハーフプランなどがあります。
ゴルフ場の到着は1時間前にしよう
ゴルフ場へのアクセスは自動車が圧倒的に多いと思います。
最寄駅から無料送迎バスを出しているゴルフ場もありますのが、ここでは自動車でゴルフ場に行ったとします。
ゴルフ場に到着してまずやることが「ゴルフバッグを降ろす」ことです。
クラブハウスの玄関にスタッフが待ち構えていますので、そこに自動車を停車しトランクを開けます。
スタッフがゴルフバッグを降ろしてくれますが、紳士さを見せつけるために一緒に降ろしましょう。
降ろされたゴルフバッグは勝手にゴルフカートまで運んでくれますので、安心して自動車を駐車場まで動かしましょう。
チェックインの仕方
車を停めてクラブハウスに入ったらすぐフロントがあります。
まずはそこでチェックインをします。
予約した名前を伝え用紙に必要事項(お名前・住所・電話番号など)を記入します。
ゴルフ場によってはアーリーチェックインができるところもあります。
アコーディアグループではカードを作れば、以降同じ系列のゴルフ場のチェックインはカードを渡せば終了します。
またPGMグループではTカードの提示でチェックインができます。
チェックインが終わるとロッカーの鍵(番号付き)とスコアカードが渡されます。
貴重品を預けゴルフウェアに着替える
チェックイン後はロッカー番号を伝えることで売店での買い物や食事などをすることができます。
お金が必要な場面は「飲み物がなくなってしまった場合」に、ゴルフコース途中で自動販売機で飲み物を買うことぐらいですので、必要であれば500円程度ポケットに入れておき、お財布は貴重品入れに預けてしまいましょう。
その後ロッカーへ行きゴルフウェアに着替えます。
ボクはいつもやる気マンマンで「家からゴルフウェア」なので、ここではゴルフシューズに履き替えるだけです。
チェックインしてからプレー開始まで
ゴルフ場に1時間前到着していれば、この段階でプレー開始まで45分程度あるはずです。
せっかくなので少し練習をしておきましょう。
大体どのゴルフ場もクラブハウス玄関の反対側、もしくは1フロア下がったところからゴルフ場に行くことができます。
ゴルフカートがいっぱい停まっていますのですぐ分かると思います。
そのすぐ近くにパター練習場や、ゴルフ場によってはアプローチやバンカーの練習場があります。
到着が早すぎると、まだ自分のゴルフバッグがゴルフカートに積まれていないかもしれません。
その場合はゴルフバッグから必要なクラブを取り出して練習場に向かいましょう。
また「ちょっとドライバーの練習しておきたいな」という場合は、近くにマスター室がありますので「ドライバーの練習できるところはありますか?」と聞いてみてください。
練習場がある場合は、マスター室で名前とロッカー番号を記載することで練習場で使えるコインをもらえます(というか30球で300円程度のお金が精算時に加算されます)。
適度に体を動かしたら「15分前」にはマスター室まで戻りましょう。
そのころには自分の組のゴルフカートが用意されていますので、飲み物や予備のボールなどをカートに積み込みましょう。
ゴルフ場によってはスタッフがゴルフカートの使い方を説明してくれるところもありますが、操作で難しいところはありません。
(ゴルフカートには2種類あり、自分で運転する自走式とリモコンやボタンで動くカートの2種類があります)
ゴルフ場の予約時に「INスタート」または「OUTスタート」というのが明記されています。
INスタートというのは10番ホールからのスタートという意味で、OUTスタートというのは1番ホールからのスタートという意味です。
「OUT→」のように看板が出ていますので、自分の組のゴルフカートが先頭になったらその看板のほうに進みましょう。
時間ぴったりの時間ではなく「ゴルフカートが先頭」になったら出発してよいという意味ですのでご注意を。
いよいよプレー開始です
ここではOUTスタート、すなわち1番ホールスタートと仮定します。
もし前の組がティグラウンドにいた場合、視界に入らない程度の距離にゴルフカートを停め、全員のティショットが終了するまで静かに見守りましょう。
そして前の組がティグラウンドから出発したら、いよいよ1番ホールのティグラウンドに向かいます。
1番ホールと10番ホールには必ず銀色の抽選棒が4本あります。
これはティショットの順番を決めるクジです。
1番を引かないように願いながら、みんなでクジ引きをします。
ティアップするときは以下の画像のように赤い線から出ないようにしましょう。
(実際に線はありません)
これより前に出てしまうと「でべそしている」と言われますww
ゴルフでの一番のマナーはプレーファースト
ほかにも色々なルール・マナーがありますが絶対に守るべきマナーがあります。
それは「プレーファースト」です。
ゴルフは時間差で多くのプレイヤーがプレーします。
そのためどこかの組が遅れてしまうと、車の渋滞のようにどんどんプレー時間が遅くなってしまいます。
基本的なプレー時間は「1ホール15分」です。
15×9ホールでハーフ135分、つまり2時間15分が目安となる時間となります。
パー4の場合は15分ですが、パー3は10分・パー5の場合は20分が持ち時間と思えば良いでしょう。
プレーファーストのコツ
初心者の場合、どうしても打数が多くなりますので時間もかかってしまいます。
ですがボクと一緒に回ると、初心者の方でも2時間10分もあればハーフを回ることができます。
それはなぜか。
ただ単純にコツがあるからです。
初心者の場合(なんなら中級者もですが)、いくら考えてもイメージ通りのプレーなんてできません。
ですから素振りは2回まで、できれば1回にしましょう。
またティショット以降のプレーは常にクラブを数本持ちながら回るようにし、ゴルフカートに戻ることのないように気を付けましょう。
こんな便利なものもありますので、必要であれば購入してもよいかもしれません。
そしてパー3のとき、自分の組のプレイヤーが全員グリーンに乗せた段階で次の組がティグラウンドにいたら「先にティショットを打ってもらう」こともプレイファーストのコツです。
グリーンでの時間の使い方が最も重要
初心者で最も時間を使うのが「グリーン上」です。
よくプロ選手の真似をして、パターを縦にしてしゃがみながらラインを読む方がいますが、まあ初心者にはまったく意味ないです。
もし必要なら「誰かがパッティングしている間」にラインを読むクセをつけて、自分の番になったらすぐに打てるように準備をします。
そして、パターの長さ1本分ぐらいの距離であればその人に「OK」を出してあげましょう。
これは「OKパット」といい、そのぐらいなら次のパットで決められるから1打プラスでOKします、という意味です。
このようにして時間を短縮しながら、初めての方でも目標は2時間15分、遅くとも2時間30分以内にハーフラウンドを終了しましょう。
ランチを取って後半戦へ
9番ホールまで終わったらクラブハウスに戻ってきます。
(道順通りに行けば勝手に着きます)
スタッフの方に後半戦開始の時間が書かれた用紙を渡されます。
大体が40~50分くらいですが、混雑具合によっては1時間後などその時になってみないと分かりません。
クラブハウスに入る前にゴルフシューズを綺麗にします。
シューズの間に挟まった土などを取り除くためのエアーコンプレッサーがありますので、泥などを落とし綺麗にしてからクラブハウスに入ります。
昼食にはロッカーキー(番号付き)が必要になりますので、スマホなどの貴重品とともに持っていきます。
たいていのゴルフ場は2階で食事を摂ることができます。
今回は昼食付きプランですので基本的には追加料金なしで食事をいただくことができますが、メニューによっては追加料金を支払えばその差額で頼むことができます。
たとえば天せいろは追加料金なしですがサーロインステーキは追加500円といった感じです。
ご飯を食べ過ぎると後半動けませんので腹八分目に抑えておきましょう。
後半のスタートも前半と同様で、時間になったら出発するのではなく「カートが先頭」になったら速やかに出発しましょう。
そして後半戦スタート
ここからはルールについて少し説明をします。
またプレイファーストを行うためにもパーティー内での取り決めをしたほうが良いので、こちらについても説明をします。
取り決めについて
実際に回るときには事前にある程度取り決めをしておきましょう。
ここではボクが回るときの取り決めを記載しておきます。
★荒れ地やカート道など打ちにくい場所はボールを動かしてOK
★ロストボールは消えたと思われるところから1ペナで再開
★OKパットはおおむね1メートル
★空振りは見なかったことにする(笑
ぐらいでしょうか。
ロストボールは「OBではない」ことが前提です。
フェアウェイに打ったはずなのにボールが見当たらない、なんてことは良くあることですので、少しボールを探して見当たらなければプレイファーストを優先して1ペナで再開します。
ペナルティ4について
最近はどこのゴルフ場も「OBしたときの救済措置」として、ペナルティ4またはペナルティ3というのが用意されていることが多いです。
これは初心者でOBをしてしまってもティグラウンドから3打目を打つのではなく、OBを出してしまった場合は200~250yd程度進んだところから4打目、または3打目を打つことができるルールです。
ペナルティ4がある場合はティグラウンドかゴルフカートのコース案内に記載されています。
バンカーのルール・マナー
バンカーでは実際にショットするとき以外はクラブを砂につけてはいけません。
これは、砂に食い込んでしまっているボールを打ちやすくすることを防止するためのものです。
ですから、バンカーショットの際は打つとき以外はクラブを砂につけないようにしましょう。
またショットが終わったら、近くにあるレーキを使って砂を馴らしてから出るようにしましょう。
ディボット痕の修復
フェアウェイでショットしたとき、思いっきりダフってしまい芝をえぐってしまうことがあります。
そんな時はえぐってしまった芝を元に戻すか、ゴルフカートに備え付けてある砂を空いた穴にかけて平らにします。
これは次の方がディボットに入ってしまうことを防ぐためです。
グリーンの修復
初心者の場合、ボールを高く打ち上げてグリーンオン、なんてことはほとんどないのでグリーンを修復する機会がほとんどありませんが、中には中級者でもディボットを修復しないマナーの悪い方もいます。
ゴルフは紳士のスポーツですから、もしディボット痕を見つけたら率先して直しましょう。
ゴルフカートの位置について
最近のゴルフカートはGPS機能がついていることが多く、そのホールの情報だけでなく「前の組のゴルフカートの位置」も教えてくれます。
「前の組への打ち込み」はもちろんダメですが、「後ろの組に打ち込ませない」ことも重要ですので、ゴルフカートはグリーンから一番遠い人の位置に停めるようにしましょう。
そうすることでムダな怪我を防ぐことができます。
18ホールプレー終了後は
プレー終了後は再度マスター室に戻ってきます。
スタッフの方がゴルフクラブを拭いてくれます。
自分のクラブ本数を数えて、スタッフの方が持っている用紙にサインをします(クラブ本数が合っていることの証明)。
ゴルフバッグを引き取るための番号札が渡されますので大事に持っておきます。
ロッカーに戻ったらそのまま着替えてチェックアウトしても良いですし、備え付けのお風呂で汗を流しても良いです。
帰る前にフロントに寄って精算をしましょう。
玄関の近くにゴルフバッグを引き取る場所があるので、先ほどの番号札を渡してバッグを引き取ります。
ゴルフバッグを車に積み込めばあとは帰るだけです。
時間割はこのような感じになります。
- 06:30~08:00 家からゴルフ場へ
- 08:00~09:00 着替えて練習
- 09:00~11:30 1~9番ホールをプレー
- 11:30~12:15 昼食をいただく
- 12:15~14:45 10~18番ホールをプレー
- 14:45~15:45 お風呂に入って汗を流す
- 15:45~17:30 ゴルフ場から家へ
いかがでしたでしょうか。
以上のことを踏まえて楽しいゴルフを送ってくださいね♪